創業明治22年、叶醤油味噌醸造元で、願いが叶う!?
糸島市の中心部から車で5分ほど西の方に行った加布里。
牡蠣小屋で有名な加布里漁港のすぐ側に、カノオ醤油味噌醸造元はあります。
創業は明治22年の地元の醤油工場です。
叶う醤油、願いが叶う醤油ということで、なんだか縁起がよさそうですよ!
今回、醤油工場の内部も見せていただき、
老舗の伝統の醤油の素晴らしさを体感してきました。
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醤油醸造は伝統と新しい技術の融合の世界。

カノオ醤油醸造元の店内に入ったところ。
醤油醸造工場を見せていただけるということで、見学させていただきました。
案内していただいたのは、カノオ醤油醸造元のご主人、稗田さん
よろしくお願いします。

昔ながらの醤油工場ということで、醤油樽などが並んでいるのかと思いきや・・・
プラスティックの樽がいくつも並んでいるのでした。
そういうところが割り切りが早いというか、現実路線を選択されているというか、生き残りをかけて今一番いいものを取り入れられているなという感じです。
杉の木でできたの醤油樽が、ずらりと並んでいるのかと勝手にイメージしていたんですけどね。

これは、できた醤油に火を入れて滅菌して醗酵を止めているところ。記憶が定かではありませんが、たしか80度くらいまで熱すると云われていました。
菌が生きたままでは、一般消費者のところに到着するまでに醗酵しすぎて容器が破損してしまいますからね。
昔は、ナマのままの生きた醤油(生醤油)が普通だったんでしょうけどね・・・
生醤油ファンとしては残念ですが、現代の流通を考えるとしょうがないかもですね。
こんど生醤油をもらってくることにしよう。
滅菌した醤油は、周りのタンクに入れて冷めるのを待ちます。そのタンクが醤油蔵の周りをずらっと囲んでいるのでした。
麹を作る

カノオ醤油醸造元では、醤油の元になる麹も自前で作られていました。
さすがに麹菌は購入されているそうです。
これが、その機械。
左の袋が付いた機械は蒸し釜。これでお米を蒸し上げます。
蒸したお米を隣のベルトコンベアみたいな機械で冷ましながら広げてゆきます。

冷ましたお米と麹菌を混ぜる機械です。
すべて機械がやってくれるそうで、大きな機械がいくつも並んでいて、さながら機械工場のようでした。

ここは麹室
麹菌を繁殖させて、美味しい米麹を作る部屋です。
壁の厚さが分かりますか?30cmはあったと思います。
この壁の間には保温材として籾殻が入っていて、室内の温度湿度を一定に保つ働きをしています。

カノオ醤油醸造元では、糸島産の小麦と糸島産の大豆を使った地元産の醪(モロミ)も作られていました。
少し醗酵していて、アルコールの匂いがしていました。
醤油を詰める

出来上がった醤油を一升瓶に詰めるところです。
洗い上がった一升瓶に、キズや汚れがないか、一本一本確認されています。

一升瓶に醤油が詰められて、ラベルが貼られて出てきます。
カノオ醤油の出来上がりです。

カノオ醤油の入り口の販売コーナー
こんなに醤油の種類があるんですよ。
個人的には、昔ながらの手法で作った原材料がシンプルな醤油があるといいなと思いました。

カノオ醤油の入り口に掲げられた、先代の作業着。年季を感じますよね。
カノオ醤油醸造元では、醤油だけでなく、麹や甘酒、糀せっけんなど、今の現代にマッチした商品を、伝統を活かしながら製品化されています。
いち消費者としては、昔ながらの醤油屋さんを、できれば続けて欲しいですが、時代の波は厳しいようです。
しかしながら、カノオ醤油醸造元では息子さんが店を継いでくれたそうで、ご主人も喜ばれておられました。
私達も、できるだけ地元のお店を応援してゆきたいと思います。
福岡市内の岩田屋、大丸など大手デパートやスーパーでも販売されているようですので、みなさんもぜひお買い求めください。
お忙しい中、工場のご案内ありがとうございました。
カノオ醤油味噌醸造元
糸島市加布里909
tel 092-322-9490
営業時間 8:30-17:00
休日 日曜日・祝祭日
駐車場 なし
牡蠣小屋の駐車場をご利用ください。
http://www.kanoo-soy.com
■関連サイト
北伊醤油醸造元
ミツル醤油醸造元
白糸酒造
浜地酒造(杉能舎)
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※掲載している情報は、2014年3月時点のものです。
できるだけ最新化していますが、開店時間、店休日、価格等は変更となっている可能性もあります。
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